今の株式市場はバブルなのか??ゴールドマンサックス レポート参照【2021年を読み取る。】
結論、今はバブルではない。
今現在、コロナショック後からの株価急上昇の発生点は、米中央銀行(FRB)である。
確かに株価が上がりすぎてバブルを彷仏させるような熱を帯びた株式市場に感じるが、
今は中央銀行が低金利そして量的緩和など、市場にお金を溢れさせるそのような構図になっている。
もちろん一部財政で恩恵を受けている部分もある。
ではなぜそのような構図になっているのか?
中央銀行が掲げる雇用の最大化と経済の安定化の2つを目標を達成するためであり、それの後押しのため今先程言ったような金融政策取られているのである。
バブルの判断項目と評価
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バブル時の一般的な特性 9つ +1
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リスク評価
1、過度な価格上昇と極端な評価:限定的/中程度
世界で新たなテクノロジー、そして生活様式が生まれた。
特にテクノロジーの分野においてAI、電気自動車その他のテクノロジー株が一部で膨張している。
しかし他のセクター見るとまだコロナ前の水準に戻っている株戻っていない株が散見して見られている。
リスクはあるものの必ずしもバブルとは言えない。
2、正当化された新しい評価:限定/中程度
上記で述べた物に同じ。
3、集中投資の増加傾向:中〜高
今どれだけ数の少ない投資対象に資金が流れて混んでいるのか?
GAFAM、テスラ、ビットコイン、その他、そういったものに極端に資金が流れこんでいる事実は否めない。
1年間のチャートを見て頂ければわかるだろう。
4、欲に駆られた投機と投資資金の流れ:中程度(低ベースから)
約1年前、コロナショックで急激に株価が下がり、極端に低い水準からの回復なので
特に今はそれほど問題ではない。
5、簡単なクレジット、低金利、レバレッジの上昇:民間部門に限定
今中央銀行は低い水準に金利を抑えているので、レバレッジデッド借金が高い状況にある。
上場株では多く見られるけれども、プライベートセクターなどではそれほど多くない産業もある。
6、活況を呈する企業活動:中程度(低ベースから)
設備投資に関して言えば今は増えている状況である。
しかしこれもコロナショックが起きて低い水準になってからの回復なので、
設備投資そして雇用が増えている状況なので、今はまだ中程度である。
7、新時代の新様式と技術革新:中〜高
新しいテクノロジーが生まれ発達している時と言うのは、歴史を振り返るとみんなエキサイトして株価を押し上げる傾向が高い。
今現段階において環境、電気自動車もちろんAIなどのテクノロジーに
かなり多くの資金が流れ込んでいるのは事実である。
8、後期景気ブーム:いいえ/制限付き
今は景気後退を経て回復途中にある。
景気サイクルの終わりではない。
9、会計スキャンダルと規律違反の出現、緊急事態:いいえ/制限付き
リーマンショックの直前に「サブプライムローン」の問題が表面化してきたのは記憶に新しい。
上がりすぎた住宅価格も要因であり、日本のバブル崩壊も例に漏れない。
住宅ローンの支払い困難者が相次いで続出したため、徐々に問題が大きくなり始めた。
(10)、「バブル」の検索回数:中程度
今現段階で言うと「バブル」の検索件数は決して低くない。
過去を振り返ると、ショック前というのは「バブル」の検索数が低水準となる傾向があり、
今人々は楽観的になっていないし、まだ世の中に不安な心理状態が残っている。
まとめ
結論、今はバブルではない。
一部でブーム、過熱感はあるものの、景気回復の初期段階、未だ続く金融政策、その他
上記で述べた10ヶの項目から判断した結果である。
私たちは、ドットコムバブル、リーマンショックなど度重なる暴落を経験してきました。
この1年、金融、財政の両面からも分かるように、史上稀にみる経済対策が行われてきました。
過去から学び、過ち、失策があってはならなという強い現れであると私は思っています。
結びになりますが、これからコロナが終息に向かい経済が回復していきます。
みなさんがより多くの恩恵を享受できると私は祈っています。